PR【静岡県森町】9/27開催ツアー体験レポート
森町の中山間地域で『遠州の小京都の秋の味覚と地域文化』の魅力を堪能!
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収穫時期を迎える栗の「いが」を剥がす体験と地元食材を使った飯ごう炊飯づくり、町内の観光スポットへの周遊など、森町の地域文化を満喫できる体験ツアーが企画されました。
しかし、連日のニュースでも今夏の猛暑の様子が取り沙汰され、都市部に暮らす私たちにとっても水光熱費の高騰など、日々の生活にも影響を及ぼす時期でした。
それは、秋の味覚にも影響が及んでいます。代表格の柿やリンゴの卸値は前年比1〜2割高で推移しており、近年続く異常気象は生産量にも影響を与えています。
森町にとっても例外ではありません。
ツアー開催日は例年の栗の収穫時期に合わせて設定されたものですが、猛暑の影響で生育が芳しくなく、予定していた体験が危ぶまれていました。
そんな中でも地域資源を活かした体験や地域の方々との触れ合いを通して実施された「生活価値体験ツアー」をレポートしていきたいと思います。
タイムスケジュールはこちら
スケジュール・場所
| 10:00 | 集合[天竜浜名湖鉄道 遠州森駅] |
| 10:00~10:15 | 移動[鍛治島魅力発信拠点「たまどん」] |
| 10:15~10:45 | 開会・オリエンテーション[たまどん] |
| 10:45~12:00 | 栗の収穫&いが剝がし体験 |
| 12:00~13:00 | 昼食 地元食材を使った飯ごうづくり[たまどん] |
| 13:00~13:45 | 栗蒸し羊羹の食べ比べ&地元の方との交流 |
| 13:45~14:10 | お土産購入[アクティ森] |
| 14:10~15:45 | 参拝・観光[小國神社、遠州森のお茶屋さん] |
| 15:45~15:50 | 閉会[天竜浜名湖鉄道 遠州森駅] |
| 15:55 | 解散[天竜浜名湖鉄道 遠州森駅] |
里山の魅力発信拠点「たまどん」でオリエンテーション開始


集合場所である遠州森駅からバスに乗り込み向かったのが、今回のツアーの拠点でもある天方地区鍛治島にある魅力発信拠点「たまどん」。
地域の方々が中心となって古民家を改装し、活動拠点として整備を進めてきた場所です。
ここで、森町役場、定住推進課の榊原さんから、ツアーのガイダンスや企画への想いをお話頂いたのち、参加者同士でも自己紹介を行いました。
ツアー参加者は、静岡県内や愛知県から参加した方、実際に森町への移住を検討している東京都在住の方など様々な地域から集まっていただきました。
また、お子さんに自然体験をさせたいご家族や、何度か森町の地域産品を購入しに来たことがあり、栗蒸し羊羹の食べ比べを楽しみにされている方など、本ツアーに様々な期待を寄せる方にご参加いただきました。
※合計:10組19名(申込参加)
いよいよ始まる体験ツアーに期待が高まります。
いざ、体験場所となる栗園へ!

オリエンテーションが終わると、「たまどん」から更に山奥へ。バスに揺られること5分ほどで、今回の体験場所がある小さな集落が見えてきます。
体験当日の9月下旬は猛暑ほどではないものの、時折強い日差しが照りつける中、栗の木陰で秋の始まりを感じながらの体験を行いました。
「森町グリーンツーリズム研究会」の岡本さんから作業のご説明


今回の生活価値体験ツアーで体験を提供してくださる「森町グリーンツーリズム研究会」の岡本佑吉さんから栗園の紹介と「いが」を剥がす方法を説明いただきます。
地面に落ちている栗は「いが」が開いているものと、まだ閉じているものがあります。
開いている栗は火ばさみを使って簡単に中身を取り出すことができますが、閉じている栗は一苦労。足や竹製の道具を使って丁寧に「いが」を剥がしながら栗を拾っていきます。
説明が終わると、各グループに分かれて収穫作業を進めていきます。
栗の収穫作業開始!


収穫時期を迎えた栗は自然と地面に落ちてきます。
前述の通り、猛暑の影響で栗の生育が不作となり、収穫量としてはやや不足していましたが、それでも、参加者のみなさんは熱心に「いが」を剥がし、その中身を集めていきます。
『自分が子どもの頃に体験していた栗の収穫作業を子どもにも体験させたい』
そういった想いから参加されたお子様連れの親御さんも、お子様が夢中に体験する姿を見て満足そうです。
しばらくすると用意したカゴには沢山の栗の「いが」が!


「いが」を使った染物体験&サツマイモ掘り体験!


収穫作業に加えて、今回は「いが」を使った染物体験と隣接する畑でサツマイモ掘りも行うことに。
剝がした「いが」は、これまでは一か所にまとめて乾燥させ、焼却してしまうことが多かったそうです。
今回はそんな「いが」に新たな価値を見出すべく、煮詰めてできる染料を使った染物体験を行うことになりました。
乾燥させた「いが」を子どもたちにも協力してもらいながら鍋で煮詰めること15分。ふたを開けると栗の色素が抜けた液体ができあがります。
今回はこちらと、栗の鬼皮(赤色)を使った2色の染料を用意し、木綿のハンカチを染める体験を行いました。
普段はなかなかできない体験に、参加者の皆さんも興味津々です。
染まり具合は後ほど。
サツマイモ掘りの体験も!


栗園の隣にある、サツマイモ畑での収穫体験もさせていただくことに!
様々な体験を通じて岡本さんとの会話や他の参加者同士の会話も弾みます。
普段、都市部で暮らす私たちが感じている昨今の暑さは、地方部で農業を営む方々にとってはより喫緊の課題となっています。
今回の体験を通して改めて自然の恵みに感謝する特別な経験になりました。
たまどんへ戻って昼食づくりへ

収穫体験を終え、たまどんに戻り次は昼食づくりへ。
栗やサツマイモなどの地域の食材をふんだんに使った飯ごう炊飯づくりを行います。
ここでも地域の方々が大活躍!
栗の収穫作業の裏側で、様々な食材の下ごしらえをしてくださいました。
『森町に多くの人が来てくれて、笑顔になってくれるのは嬉しい』と、準備を手伝ってくれた方々も笑みがこぼれる時間になっていました。
染物体験の出来栄えは、、、


待ち時間の間、栗園で作っていた染物を丁寧に水洗いしていきます。
果たして出来栄えは、、、
見事にきれいな2色に染まりました!
乾かしている間の光景も素敵です!
想い想いの飯ごう炊飯づくり

飯ごう(メスティン)にお米を入れ、細かく用意された食材を敷き詰めていきます。
チーズやカレー粉などの調味料もあり、それぞれオリジナルのご飯を作っていきます。
炊き上げる時間も楽しみの1つ


火を付けること15分ほどで炊き上がります。
収穫した栗も一緒に蒸していきます。
待ち時間の間も自然と参加者同士の会話も生まれ、和気あいあいとした時間に。
気になるお味は、、、?


ご飯が炊きあがったらいざ実食。気になるお味は、、、
『おいしい~!』
『まだ米だ~!芯が残ってる!』
どうやら、入れた食材の種類や分量、蒸らし時間の確保で炊き具合が異なるようです。
地域の方もこの日に合わせて予行演習をしてくれていたようですが、結果は人それぞれとなり再加熱しながら美味しくいただきました。
これもまた素敵な思い出になることでしょう!
お楽しみ企画 栗蒸し羊羹食べ比べ!


昼食後は町内の和菓子店で作られる栗蒸し羊羹の食べ比べ。
「遠州の小京都」とも呼ばれる森町は、茶菓子として相性のよい和菓子にもこだわりをもつ老舗の和菓子店が何件も残っており、洋菓子店も合わせると20店舗以上あることも、森町の魅力の1つにもなっています。
参加された方の中にも、栗蒸し羊羹を買いにわざわざ森町へ足を運んでいる方もいらっしゃるなど、密かなお楽しみ企画となっていました。
今回用意したのは、『菓匠 あさおか』『大鳥居 月花園』『菓子司 中島屋』の3種類。
見た目は似ていますが、役場の榊原さんいわく、栗の量・甘味や塩味が各店舗によって異なるそうです。
森町にお越しの際はぜひ買い集めてはいかがでしょうか?
アクティ森でお買い物!


「たまどん」を後にし、午後からは町内の立ち寄りスポット巡りへ。
行きすがらの車内では榊原さんや移住コーディネーターの横山さんから、地域に住んでいる方ならではのお話や各観光スポットの情報などを聞きながら移動します。
はじめは町内の複合観光施設である森町体験の里アクティ森の「森のよんな市」でお買い物。
「お寄りください」をこの地方では親しみを込めて「よんない」と言うそうで、店内には森町をはじめとした遠州地方の名産や特産品がズラリとならびます。
参加者の皆さんも栗蒸し羊羹や地元で採れたお米など、沢山購入されていました。
「願い事が心のまま叶う社」小國神社へ

続いて訪れたのは、遠州地方第1の社として1470余年の永い歴史を持つ古社である小國神社へ。
「願い事が心のまま叶う社」として広く知られている社を散策します。
ここでも榊原さんからの解説を聞きながら、地域への理解を深めることができました。

遠州森のお茶文化を体感できる おさだ苑本店へ
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最後に訪れたのは、おさだ苑本店。
日常の風景に溶け込む遠州森のお茶文化を体感できる場所です。
静岡県は言わずと知れたお茶どころですが、森町でもお茶が人々の暮らしに深く根付いており、ここで暮らす人にとってお茶は、日々の生活に欠かせない存在となっています。
ここでも地元産の有機栽培茶や併設されたカフェで休憩するなど、充実した時間を過ごすことができました。
参加者の感想まとめ
・地域の方々の暖かさに触れる体験でした。森町には買い物で来たことがありますが、今回のツアーを通して森町らしい暮らしを体験でき、印象が更に良くなりました。
・栗の収穫作業をイメージして参加したが、それ以外にもたくさんの体験ができて満足。子どもにも自然体験をさせたいと思っていたので、とても良かったです。
・地域の方々が森町の事を大事に思っている様子がわかり、本当に良いところなのだと実感しました。
・地域の方々のホスピタリティが素晴らしく、また行きたいと感じるツアーでした。
地元から参加した方の感想まとめ
・森町に多くの人が来てくれて地域が賑わうのは嬉しい。また森町に来て頂けると嬉しい。
・たくさんの人が来てくれて、楽しんでくれてた様子が見れたのは良かった。
・これまで生活の中で当たり前に感じていたことが、都市部の方にとっては魅力があるものだと自地域の魅力を再発見する機会になった。
地域の日常を守っていくことについて
今回の体験場所となった中山間地域と呼ばれるエリアは、市街地からやや離れた場所にあり、人口減少や高齢化が進み、周囲でも農業を辞める人が増えているようです。
今回の体験や地域での継続的な取り組みをきっかけに、森町を好きになってもらえる人をいかに増やしていくかが課題となっています。
ただ、その中でも「遠州の小京都」と呼ばれるにふさわしい魅力的な伝統文化や歴史を有している町でもあります。
そして、何より、それらを支える暖かい地域の人々がいることも事実です。
今回の生活価値体験ツアーは多くの方々に支えられ成り立ったものです。
特に、体験提供者である岡本さんをはじめ、地域が活気づくことを切に願っている方々の想いは体験を通しても感じることができたと思います。
これまで森町でも移住体験ツアーとして、先輩移住者との交流機会や町内の生活施設などを巡るツアーを実施してきたそうです。
満足度は高いツアーになっていた一方で、地域側の「おもてなし」で終わっていた部分があったようです。
今回の生活価値体験ツアーは、「体験を通じて参加者と地域の方との交流が自然に生まれ、受け入れた人たちも改めて地域の良さを感じる取組みになったのはないか。」と森町役場の榊原さんは仰っています。
そうした中で、今回の生活価値体験ツアーに参加された方々にとっては森町の魅力や人々の暖かさ、また地域課題を知るきっかけになったはずです。
今回の森町の「栗の収穫&いが剝がし体験」のレポートは、いかがでしたでしょうか。
豊かな自然と、地域の方々のふるさとへの温かい想いに触れる貴重な時間となった生活価値体験ツアーになりました。