生活価値体験ツアー
記事公開日:2025/11/11
最終更新日:2025/11/11

PR【富山県富山市】10/25~10/26開催ツアー体験レポート:1日目

里山の暮らしと山の幸を満喫!

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例年に比べ、秋の気候に移り変わるのが少し遅かった2025年ですが、関東、そしてツアーが開催された富山でも、10月の20日前後で、急な冷え込みとなり、一気に秋が深まりました。

今年は、クマの出没による生活被害や人身被害が、例年にも増して特に深刻な状況にあります。

山間部だけでなく、都市近郊の住宅地や市街地にまでクマが現れるようになり、住宅内への侵入や、市街地での徘徊といった出来事が連日報道されております。

様々な影響で、野生動物が生き場や餌場を失いつつある現代において、「里地里山の暮らし」の在り方や「野生動物との共生」の仕方が見つめ直される転機が訪れています。

富山県富山市の中山間地域にあたる山田谷地区の「里地里山」では、当然、クマも生息していますが、人と野生動物が共生していく上で、どのような生活と生業が築かれてきたのか、大変注目のツアーで、富山県外から多くの方が参加されました。

「柿の収穫作業による農業体験」、「干し柿づくりによる伝統加工体験」、そして、「熊鍋料理をメインに山田谷の山の幸の地産料理を堪能しながら、地域生活者との地域交流体験」が行われた1日目の「生活価値体験ツアー」をレポートしていきたいと思います。

1日目のタイムスケジュールはこちら

スケジュール・場所

【1日目:10/25(土)】

12:00富山駅集合
13:00~13:30オリエンテーション
13:30~16:00柿収穫[農業体験]&干し柿づくり[伝統加工体験]
16:30~17:45牛岳温泉健康センターにて休憩・入浴
18:00宿泊施設:「雪つばき」到着
18:30~20:30夕食&交流(熊鍋料理)[地域交流体験]
20:30星空観賞会(希望者によるオプション)
ツアーの集合場所は「富山駅」

富山駅から山田谷地区まで行くためには、公共交通手段の利用が難しく、ジャンボタクシー2台を手配して、2班に分かれて乗車して向かいました。

今回のツアー参加者は、東京都、神奈川県、愛知県、石川県と、全員県外からの参加者です。

どのようなツアーになるのか、期待と不安を胸に、山田谷へ約1時間弱の道のりを出発しました。

山田さんのお宅でオリエンテーション

体験提供者の山田さんのお宅に到着後、主催者である「グリーンツーリズムとやま」の永井さんからオリエンテーションが行われ、2日間のツアー行程が説明されました。

参加者同士の自己紹介を行い、緊張も少しずつ解けて和やかなムードになりました!

早速、着替えを済ませて、更に山を登っていくと体験現場となる見晴らしのいい農地へ到着。

専用の道具を使った柿の収穫方法をレクチャー

地元の農家さんから柿を収穫する専用道具「はさんばこ」の使い方を教わります。

柿の収穫体験スタート

柿の実がついている枝を挟んでポキッと折るのですが、最初は実を地面に落としてしまう人も多かったです。徐々になれてくると、落とさずに採ることができるようになっていました。

高い所から地面に落ちると、衝撃で実が割れたり、へこんだりと傷んでしまいます。

収穫した柿

この収穫した柿を活用して伝統工芸体験を行います。
まずは、地域の人達が生み出した専用の皮むき器を使ってお手本をみせてくれました。

皮むきデモンストレーション
皮むきに苦戦するも楽しんで作業する参加者

手動の皮剥き機と電動の皮剥き機がありました。

手動の道具は、片方の手で回し、もう片方の手で皮を剥く、左右の手で違う操作をするため、頭の中と手の動きが不一致となり、混乱する方も多かったです。

手動の皮むき器
電動の皮むき器

電動の道具は、まさに山田村の柿の生産者から生まれた文明の利器!

柿を刺す方の丸い物は旧型の洗濯機で使われていた部品が使われていて、逆側にはミシンのペダルとモーターが設置されています。

ミシンのペダルを手で押すと高速で輪が回転し、皮剥き用のカッターを柿に押し当てると皮がくるくる綺麗に剥けていくメカニズムです。

柿の生産や加工品の製造が盛んに行われていた昔は、子供たちも学校から帰ると夜中まで手伝うのが当たり前で1,000個から多い日は2,000個近く皮剥きをしないといけなかったようです。

勉強よりも生業優先の時代のご家庭のお話がたくさん聞けました。

それだけの量を熟すとなると、このような発明も産まれるわけですよね!納得!

地元の農家の皆さんは、子どもの頃の苦い思い出の話に花が咲き、腕が劣らない様子を互いに見て「また、柿やるか〜」と冗談混じりに盛り上がりを見せていました。

地域外からの生活者が、地域に来ることで、自地域の生活習慣や文化が見つめ直され、新たな思いが芽生え、生活価値に気がつく1シーンでした!

皮むき作業
串に柿を刺す作業をする山田さんのお母さん
完成

農作業体験と伝統加工体験を終えた後は、温泉へ!

牛岳温泉健康センター

長旅と農作業の疲れを温泉に浸かって癒されました!

温泉の後は、「山田湯」という地区にある本日の宿泊先となる民泊施設「雪つばき」へ向かい、皆さんお待ちかねの夕食&地域交流会です。

地元の人も一緒に乾杯

農作業を共にした地域の農家さんも一緒に夕食と交流会が、山田さんの乾杯の音頭でスタートしました。

山の幸がたくさん並ぶ夕食

地元で採れたお野菜を使った煮物や天ぷらやお漬物など、様々な地産のお料理を振舞っていただきました!

山田には高原の大地が育んだ数々の特産品があります。
「牛岳高原大根」は山田を代表するブランドのひとつです!

山田は山菜の宝庫!「ゼンマイ」料理の美味しさも特別に感じます!

そして、熊鍋料理を堪能!

初めて食べる方にとっては、匂い、食感、味、どれも未知の世界ですが、食べ慣れていない方でも食べやすいようにマイルドな味付けのお鍋にしてくださったようで、皆さん美味しく味わうことが出来ました。

クマの脂が食欲をそそり、地元でとれた美味しいお米が進みます!

熊鍋料理

オプションの体験として用意していた「星空観賞会」は、夜から翌日にかけて雨予報とのことで、地域の方の計らいで、温泉に行く前に、牛岳温泉スキー場の展望台まで連れて行ってくれました。

2日目は、早朝から害獣対策として仕掛けている箱罠見学に向かいます!

2日目のレポートに続きます・・・